多様な食べ物


イリオモテヤマネコは西表島の食物連鎖の頂点に立ち,様々な動物を餌としています。地上で狩りをすることが多いのですが,得意の木登りや泳ぎを活かして,樹上の鳥類や水中の生物を捕まえて食べることも知られています。ネズミやカエルのように年間を通じて食べられるものに加え,春は大型のキシノウエトカゲ,梅雨時には繁殖期で数を増やしたクイナ類,夏はトカゲやテナガエビ類,秋にはマダラコオロギ,冬には渡り鳥やオオコウモリといったように,季節に応じて多様な動物を餌としています。