剣岳


 剣岳は、急峻な地形で冬でもあまり雪が付かず、周辺の山々と比べると黒っぽい山容が眺められ、威圧するような雰囲気が感じられます。またその険しさ故に多くの登山者と魅了しています。
 明治40年7月、測量官柴崎芳太朗(しばざきよしたろう)が人跡未踏と信じられたこの剣岳の登頂に成功しました。ところが、山頂では錆び付いた錫杖の頭部と槍の穂が発見されました。近代登山の以前に修験者が残したものと思われます。
 この錫杖は奈良時代から平安時代のものと考えられ、国の重要文化財に指定され立山博物館で展示されています。