コハクチョウの飛来


 クッチャロ湖は、周囲27km・平均水深2.5mの海跡湖で、国内最北の湖です。ロシアと日本を渡る数多くの水鳥たちに中継地として利用されています。特にコハクチョウについては、国内に飛来する約70%が渡りの途中に飛来し、春と秋には約2万羽のコハクチョウたちで賑わいます。10月の始めにロシアで子育てを終えたコハクチョウが子供と一 緒に飛来し、湖で休憩をとりながら本州各地へと渡って行きます。近年、厳冬期にも約500〜1000羽のコハクチョウたちが残るようになりました。本州の越冬組が帰ってくる4月になると湖は、コハクチョウの鳴声が響きわたり、5月上旬頃に全てのコハクチョウが故郷のシベリアへ渡って行きます。