地球上に生息、生育するさまざまな野生生物は、それぞれ異なった生息環境と結びついています。いろいろな生物が見られるということは、それだけいろいろな環境が存在するということです。
さまざまな生物を分類するとき、その一つひとつを「種(しゅ)」と呼びます。種は生物を分類するためのもっとも基本的な単位です。ヒトも含めて、地球上のさまざまな生物は、それぞれ独立した種であり、永い進化の結果として生み出されたものです。そしてそれらの種がさまざまな環境と結びついて、生態系をつくり出しています。こうした種や生態系などの多様さ(違ったものがいろいろあること)を生物多様性といいます。
生物多様性を生み出すそれぞれの種は、おのおの固有の役割をもち、ひとつの種は他の種とつながりを保ちながら生きています。私たちが暮らす環境の基盤は、こうした種と種の複雑で微妙なバランスのうえに成り立っています。
たった1種の絶滅が、それを含んでいた生態系全体を崩してしまうような例もあります。ある種が絶滅してしまえば、それを人間の手で蘇らせることはできません。人間の活動のせいで多くの種が地球上から失われるとしたら、それは地球の生物多様性を大きく損なうことになります。それは、人類の生存基盤を危うくするだけでなく、地球上の全生物に影響を与えることになるのです。
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