脊椎動物門(鳥綱/スズメ目/ツグミ科)
アカコッコTurdus celaenops

伊豆諸島・トカラ列島
絶滅危惧II類(VU)
 アカコッコは、伊豆諸島とトカラ列島に分布する日本固有のツグミ類です。また、屋久島、男女群島、三重県などでも記録がありますが、繁殖は確認されていません。
 体は約23cm、翼を開くと長さ12〜13cmほどです。体の背面は赤みのあるオリーブ褐色で、胸部と腹部は赤褐色です。オスは頭部が黒色で、胸部と色彩の境界がはっきりしています。メスは全体に色調が淡く、頭部と胸部の境界が不明瞭で、喉に白色の斑紋を備えます。目の周りには明瞭な黄色の縁取りがあります。また、伊豆諸島の個体群よりも、トカラ列島の個体群の方が全体に暗い色調をしています。
 森林性で、常緑広葉樹林や二次林まで広く生息しています。とくに、高木層が発達し低木層の疎らな林内で生息密度が高いです。主な食物は、林床のミミズや小昆虫類、樹上ではタブノキ、クワ類の実を好んで食べます。繁殖期は4〜7月で、樹上にお椀型の巣を作ります。1回の産卵数は平均3〜4個で、メスが抱卵します。孵ったヒナには、オスメス共同で給餌を行います。
 伊豆諸島南部の島々に個体数が多く、とくに三宅島での個体数が多いことが知られています。しかし、ネズミ駆除の目的で2回導入されたイタチの影響で、個体数が大きく減少しました。さらに、2000年には三原山で大規模な噴火活動があり、この影響が懸念されています。また、他の島でも生息地である常緑広葉樹林の開発にともない森林伐採が進み、人工林への転換や分断化が起きており、アカコッコの生息にとって脅威となっています。

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