被子植物/双子葉類/合弁花類/ゴマノハグサ科
イヌノフグリ Veronica poltita var. lilacina

本州・四国・九州
琉球列島/TD>
絶滅危惧II類(VU)
 イヌノフグリは土手や道端などの草地、石垣の間に生える植物です。最近では、大正初期に外国から入ってきたオオイヌノフグリやタチイヌノフグリなどの帰化植物が入り込み、もともと生育していたイヌノフグリは生活の場を奪われ、山間部に行かないと見られなくなりました。また、道路工事などでアスファルトやコンクリートが使われ、イヌノフグリが生育する環境に土そのものがなくなったことも、減少の主な原因といわれています。
 3月から4月に、ピンク色に紅紫色のスジがはいる3mmほどの花が咲きます。果実の形が犬の陰嚢にたとえられることが名前の理由です。
 日本在来の植物を脅かすことが多い帰化植物とは、外国の植物が貿易や観光など人間の行き来にともなって、偶然持ち込まれて定着したものや、観賞や食用などさまざまな目的で持ち込まれた有用植物が栽培状態から野生化したものをいいます。帰化植物の中には強い適応力をもつものが多く、都市周辺の造成地、埋立地、工場地帯、人手の加わった河川敷や海岸などに多く見られます。これらは広い意味では移入植物という言葉が使われ、国内での植物の持ち込みによる広がりを指すこともあります。日本には現在800種をこえる帰化植物があるといわれ、原産地も北米やヨーロッパ、南米やアジアとさまざまです。身近なものではセイヨウタンポポ・シロツメクサなどがよく知られた帰化植物です。

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