節足動物門(エビ綱/エビ目/サワガニ科)
オオサワガニGeothelphusa levicervix

奄美大島・沖縄本島
渡嘉敷島・久米島
絶滅危惧II類(VU)
 オオサワガニは琉球列島だけに分布する日本最大のサワガニです。サワガニ類は淡水域や陸上にもっともよく適応したカニ類で、一生をとおして淡水域で生活します。このため、オオサワガニなどの琉球列島に生息するサワガニ類は、琉球列島がまだ大陸と陸続きのときに分布を広げた遺存種と考えられています。
 甲らは長さは約50mmで、幅は約40mmあります。甲らの表面はなめらかで、前後に強くわん曲します。ハサミは左右不対象で、腕節(わんせつ)だけ表面がややザラつきます。
 河川周辺や、河川からかなり離れた林床に深い巣穴を掘って生息しており、巣穴の深さは1m以上あり、穴の底には水がしみだしています。このように、サワガニ類のなかでも陸域にかなり適応した種類です。繁殖期は7〜9月と考えられ、約130個の卵を産みます。卵は大きく直径約4mmになります。
 オオサワガニを含め琉球諸島のサワガニ類は、まだ生態的な調査が不十分で、その生活については、ほんの一部しか解明されていません。いっぽう、沖縄本島では、河川に砂防ダムや大型ダムが建設されたため、その生息域が縮小しています。もともと生息数は多くなかったオオサワガニですが、生息域の減少にともなって、ますます減少傾向にあります。

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