
![]() | ![]() |
| 千島列島・北海道・本州 ;シベリア・サハリン | |
![]() | |
| 絶滅危惧II類(VU) | |
![]() |
| カワシンジュガイは、氷河時代にシベリア方面からわが国に分布をひろげ、その後取り残された北方系の遺存種と考えられています。本種の属するカワシンジュガイ科のなかまは、全北区を中心に分布していて、日本が分布の南限になります。カワシンジュガイという名前の由来は、昔、ヨーロッパで近縁種から真珠(しんじゅ)を採取していたので、この名がついたとされます。 貝殻の長さは約13cmで、幅は約4cmに対して厚さは約6cmと、ややぶ厚いです。形は長楕円形で、貝殻の外側表面は黒褐色〜黒色で、内側はややピンク色がかった強い真珠光沢(しんじゅこうたく)があります。 河川の渓流部に生息し、冷たく清らかな水を好みます。砂底に体を立てて水中のプランクトンなどを捕食しているようです。幼生はイワナやヤマメなど魚類のエラやヒレに付着し、これらとともに移動します。成長が遅く、その代わり寿命が長いといわれています。 かつて、カワシンジュガイは日本海側を中心に、山間の渓流域にふつうにいる二枚貝でしたが、河川改修やダムの開発によりその数を減らし続けています。とくに、分布南限の西日本各地で地域的な絶滅が伝えられ、このままのペースで減り続けると、カワシンジュガイ全体の存続が危ぶまれます。 |