脊椎動物門(鳥綱/フクロウ目/フクロウ科)
シマフクロウKetupa blakistoni blakistoni

北海道;ロシア沿海地方
サハリン・国後島
絶滅危惧IA類(CR)
 シマフクロウは大型のフクロウの仲間で、分布は極東地方のロシア沿海地方、サハリン南部、国後島に限られ、日本では北海道に分布しています。現地のアイヌの人々からはコタンコルカムイ(村を守護する神)などと呼ばれ、かつては村落を守る神として北海道全域に普通に生息していたと考えられています。
 体は約70cm、メスがオスよりもやや大きいです。長く幅広い耳羽をもち、翼は幅広く、しっぽは短いです。体は灰褐色で、黒く細かい縞模様があり、全体にまだら模様の複雑な色彩をしています。
 河川沿いや湖沼周辺の森林に生息していて、おもに大型魚類やカエルを捕って食料にしています。生息には雪におおわれる冬にも凍らない水域が必要です。大木の樹洞で営巣し、3〜5月にかけて、1〜2卵を産卵します。ヒナは約60日間で巣立ちますが、翌年の2月頃までは親のなわばり内で給餌を受けます。行動範囲は広範囲ですが、定着性がとても強く、ほとんど生息場所を変えることがありません。
 現在の生息地は北海道中央部と東部に限られ、生息数は約120羽と推測されています。減少の原因は、天然林の伐採により大木の樹洞が減り、営巣することが困難になってしまったことが大きいようです。さらに、冬場も凍らないエサ場となる河川は、養魚場に姿を変え、産卵のため秋に川を上ってくるサケも、ふ化事業のために途中で捕り尽くされている状態が続いています。1984年以来、環境省では冬期の人工給餌や人工巣箱の設置などの保護事業を行っています。

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