脊椎動物門(鳥綱/スズメ目/ヒタキ科)
オガサワラガビチョウ
Cichlopasser terrestris

小笠原諸島
絶滅(EX)
 オガサワラガビチョウは、小笠原諸島に生息していたツグミ科の鳥です。「ガビ」とは漢字で「畫眉」と書き、眉にあたる部分の紋が際立っているという意味ですが、実物はあまりはっきりしていません。1828年に4個体の標本が採集されただけで、それ以降の確実な情報がなく、すでに絶滅したと考えられています。
 体は約10cm、同じツグミ属の中では小型です。全体にオリーブ褐色で、喉と腹は白味がかり、背中には黒い縞模様があります。
 生態は不明ですが、海岸の森林にすみ、ほとんど地上で生活していたといわれています。
 標本を採集したキトリッツの記述によれば、小笠原(どの島かは不明)には当時すでに欧米の捕鯨船がもたらしたネズミとブタが移入されていて、頭数も多かったようです。オガサワラガビチョウが地上で生活・営巣していたとすると、卵やヒナがネズミやブタに捕り尽くされてしまった可能性が高いと考えられます。この後、1830年には西欧人とポリネシア人の本格的な移住が始まり状況はさらに悪化し、オガサワラガビチョウへの影響は決定的になったと考えられています。

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