脊椎動物門(哺乳綱/アザラシ目/アシカ科)
トドEumetopias jubatus

北海道;北太平洋
絶滅危惧II類(VU)
 トドは非常に大型の海獣類として知られ、その雄大さとユーモラスな姿から比較的有名な海の哺乳類のひとつです。東は中部カリフォルニアから、西は北海道までの北太平洋に広く分布します。日本近海では冬〜春にかけて北海道に来遊しますが、まれに少数が青森県の太平洋沿岸に出現することもあります。
 とくにオスの体は非常に大きく、体長は約2〜3m、体重は1,000kg以上になります。メスはオスに比べると小さく、体長は約1.7〜2.5m、体重は300kg以下です。オスは全身褐色ですが、メスはやや淡い色をしています。
 スケトウダラ・ホッケ・ホテイウオなどの魚類やイカ・タコ類を食べます。繁殖はオスが15頭前後のメスを囲い込んだハレムを作り、メスはその中で交尾・出産・育児を行います。また、日本に来遊する個体群の母体はサハリン・千島の個体群で、日本では繁殖することはありません。
 1980年代以降、個体数の減少は北太平洋全域で急激におこっていて、1989年にはそれまでの約1/3の数になってしまったと考えられています。近年、日本に来遊する母体の個体群を含んだロシア海域の個体群は74%も減少して、13,300頭余りと推定されています。これは、拡大する漁業活動によって、魚類資源が減少していることが大きな原因とされています。また、漁業被害のために駆除されていることも原因のひとつであり、トドの保護には漁業との共存を考えなければなりません。

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