脊椎動物門(哺乳綱/モグラ目/トガリネズミ科)
トウキョウトガリネズミ
Sorex minutissimus hawkeri

北海道;ヨーロッパ
シベリア・朝鮮半島
絶滅危惧I類(CR+EN)
 トウキョウトガリネズミはスカンジナビアからカムチャッカ、南は朝鮮半島まで広く分布するチビトガリネズミの亜種で、日本には北海道だけに分布しています。
 なぜ、北海道にしか分布していない本種に「トウキョウ」の名が付いているのでしょうか。実は新種として発表された時に使われた標本のラベルにYezo(蝦夷→北海道)をYedo(江戸→東京)と間違えて記してあったためです。1957年に北海道で再発見されるまで、本州に分布する謎の種類とされていました。
 また、世界最小の哺乳類のひとつとして知られ、胴体はなんと大人の指先ほどの大きさしかありません。
 体は非常に小さく約20mmで、しっぽは約30mm、体重も1.5〜1.8gほどしかありません。頭の先は細長く尖り、細いしっぽを備えています。背中の体毛は暗褐色で、お腹は銀灰褐色です。
 寒冷地の隙間の多い腐植層の中で生活し、昆虫やミミズなどの土壌中の小動物を食物にしています。また、厳寒の冬の間も、冬眠せずに生活していることが知られています。もともと数があまり多くなく、近似のやや大型のトガリネズミ類2種と同じ環境で競合していて、その中でも劣性で弱い種類だといわれています。
 生息地はおもに比較的平野部の草地や低木林で確認されていることから、人里に近いところと考えられています。現在個体数は安定しているといわれていますが、いまだに調査不足で実態は不明です。このような環境は人為的な影響を受けやすいため、配慮が必要です。

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