脊椎動物門(哺乳綱/ネコ目/ネコ科)
イリオモテヤマネコPrionailurus bengalensis iriomotensis

西表島
壱岐・対馬
絶滅危惧IA類(CR)
イリオモテヤマネコは沖縄県八重山諸島の西表島だけにすむ野生ネコで、世界的にもっとも分布域の狭いネコの仲間です。学問的発見は1965年と新しいですが、島民の間では昔から知られていました。
 オスの体はイエネコよりも一回り大きく40〜50cm、しっぽが20〜25cm、体重約4kgで、メスはオスよりやや小さくなります。頭は細長く、鼻が大きく、耳は丸いため、顔つきはトラなどの大型ネコ科動物を連想させます。体毛はあらく、背中は黒褐色、お腹は灰褐色で暗色の斑紋がまだら状に見られます。
 おもに夜行性ですが昼間も活動し、交尾期以外は単独生活を送ります。地上生活が活動の中心ですが、よく木にも登ります。また、ネコ類としてはめずらしく水を嫌わず、潜水して魚を捕えるほど泳ぎが上手です。本種は西表島における食物連鎖の頂点に立っていて、小型哺乳類、鳥類、爬虫類を中心に、季節に応じてあらゆる動物を食べものにしています。発情期は1〜3月で出産は5〜6月頃、大木のうろで2〜3仔を出産すると考えられています。
 個体数は現在100頭余りといわれています。生息域は標高200m以下の低地林に集中していて、山岳部には数があまり多くありません。このため土地開発などの影響を受けやすく、さらに年間2〜3頭が交通事故によって死亡しています。また、人為的に持ち込まれ野生化したイエネコが、本種の生活圏に大きく食いこみ、脅威となっています。

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