脊椎動物門(哺乳綱/ネコ目/イタチ科)
ニホンカワウソ(北海道個体群)
Lutra lutra whiteleyi

北海道
壱岐・対馬
絶滅危惧IA類(CR)
 北海道のニホンカワウソ個体群はユーラシアカワウソの北海道亜種とされていますが、分類学的な位置づけは明確ではありません。というのも、現存している標本があまりにも少なく、十分に検討できないからです。少数の標本を検討した結果から、大陸個体群や本州以南個体群とは多少の違いが見られるようですが、その違いが個体による違いなのか、 個体群がもっている違いなのか不確かです。
 河川の中・下流域や湖沼周辺に生息していたらしいのですが、詳しい生態研究も行われていなかったので、いまだに不明な点が多く、食物や育児などの生活史も未解明のままです。
 過去には北海道全域に広く分布していたといわれていますが、1940年代には、すでに生息情報がほとんどなくなっていました。1950年代に知床北側の斜里川付近で捕獲された毛皮標本が、知床博物館に保管されていますが、これ以降の確実な記録はありません。
 本州以南個体群と同様に毛皮目当ての乱獲で数が減り、河川開発による生活環境の悪化、水質汚染などの原因によって激減したと考えられています。
 (形態や生態については「ニホンカワウソ(本州以南個体群)」も参照して下さい。)

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