ツルの渡来


ナベヅルやマナヅルのふるさとは、ロシア南部のアムール川やウスリー川流域、また中国東北部のロシア・中国・モンゴルの国境近くの湿地で夏を過ごし子育てをしています。5月から6月にかけて巣を作り、卵は2個産み、1ヶ月ほどでふ化します。生まれたヒナは、2〜3日もすると親と一緒に巣を離れ、湿地の中で生活します。そして、寒い冬を迎える10月頃から、日本や中国南部、韓国などに越冬のために渡りを行います。日本では、出水平野や山口県の八代に一部渡来しますが、出水平野は、国際的な越冬地としてとても重要なとこになっています。