草原の草花


阿蘇の草原は、火山活動や冷涼な気候のほか牧畜など人々の暮らしに結びついた活動によって維持されています。阿蘇以外ではほとんど見られないキスミレ、タマホウキ、ヒゴシオン、ツクシフウロ、ヒゴタイなど九州が大昔、中国と陸続きであった頃に移動してきた植物(大陸系植物)が数多く遺存しています。また、同じく日本の北方から南下してきた植物(北方系植物)もこの草原に残っているなど種類も豊富です。なお、国内希少野生植物の「ハナシノブ」の生育も確認され、保護区を設定して大切に保護しています。