支笏湖と湖のいきものたち


支笏湖は面積77.3平方キロメートル 、周囲40kmで最大深度が360.1mあり、平均水深でも259mあります。これは、田沢湖に次ぐわが国第2の深さです。このため、面積から見れば琵琶湖の9分の1にしかすぎませんが、貯水量では約4分の3にも達する大きさを持っています。また、環境省が毎年行っている全国の河川と湖沼、海域において、平成12年度の水質調査において最もきれいな湖沼として全国で第1位になっている湖です。 支笏湖のように水が清く深い湖では、水草などがあまり茂らず、また、栄養も少ないため魚類は必ずしも多くはありません。 在来種として、アメマス、カジカ、エゾサンショウウオ等が生息しており、移入されたものにはヒメマス、ニジマス、カワマス、ウグイ、フナ、スジエビ等がいます。ヒメマスは明治27年に原産湖の阿寒湖から移植され、以来孵化増殖が続けられています。