ノグチゲラ保護増殖事業計画
平成10年7月28日
環 境 庁
農林水産省
ノグチゲラ保護増殖事業計画
環 境 庁
農林水産省
第1 事業の目標
ノグチゲラは、沖縄本島北部にのみ分布する一属一種の中型のキツツキである。本種は、スダジイ等の優占する森林に生息するが、生息に適した環境の悪化等により、現在個体数、生息地とも限られている。
本事業は、本種の生息状況等の把握とモニタリングを行い、その結果等を踏まえ、本種の生息に必要な環境の維持・改善及び生息を圧迫する要因の軽減・除去等を図ることにより、本種が自然状態で安定的に存続できる状態になることを目標とする。
第2 事業の区域
主として沖縄県北部の本種の分布域
第3 事業の内容
1 生息状況等の把握・モニタリング
(1)生息状況の把握・モニタリング
(2)生物学的特性の把握
標識の装着等による個体識別やラジオトラッキング等の手法を活用し、個体の移動、分散等の実態や繁殖期、非繁殖期の行動及び行動圏等を把握する。
また、本種の食性等を含む本種を取り巻く生態系の構造の解明等に関する調査研究を進める。
(3)生息好適環境及び生息圧迫要因等の把握
2 生息地における生息環境の維持・改善
本種の自然状態での安定した存続のためには、営巣木として利用されるスダジイ等の大径木や餌となる動植物を含めた本種を取り巻く生態系全体を良好な状態に保つことが必要である。
このため、上記1の結果等を踏まえ、本種の生息環境の悪化や個体数の減少等への効果的な対策を検討し、本種の生息・繁殖に適した環境の維持・改善を図る。
また、本種の生息地における土地利用や事業活動の実施に際して、本種の生息に必要な環境条件を確保するための配慮が払われるよう努める。
3 飼育下での繁殖
4 生息地における監視
5 普及啓発の推進
本種の保護増殖事業を実効あるものとするためには、各種事業活動を行う事業者、関係行政機関及び関係地域の住民を始めとする国民の理解と協力が不可欠である。このため、本種の生息状況、保護の必要性及び保護増殖事業の実施状況等に関する普及啓発を推進し、本種の保護に関する配慮と協力を呼び掛ける。また、関係地域において本種についての理解を深めるための活動を行うこと等により、地域の自主的な保護活動の展開が図られるよう努める。
6 効果的な事業の推進のための連携の確保