大雪山 旭岳

姿見の池より旭岳山頂
姿見の池より旭岳山頂
大雪山連峰は日本で最も北に位置する山々です。その中でも北海道で最も高い旭岳は、
日本でいちばん長い間、雪を楽しむことができる場所で、日本中が夏に向かう6月に
なっても、旭岳では残雪を見ることができ、日本で最も遅く「チシマザクラ」が開花します。

6月中旬から8月上旬までは高山植物が咲き乱れ、キバナシャクナゲ、エゾノツガザクラ、
チングルマなどの群落が見られます。
9月になると紅葉とともに、ミヤマリンドウやミヤマアキノキリンソウといった秋の花や
チングルマの綿毛も楽しめます。

11月になると山頂の降雪回数も多くなり、過酷な厳冬の世界へと姿を変えていきます。
山頂付近では、気温はマイナス20℃を下回り、風速は20m/sを超える場合もあります。
大雪山に生きる生物たちは、この厳しい冬の間、深く降り積もった厚い雪の下で、暖かな
春の到来を待ちます。